更新日:2013/09/16
9月16日は、敬老の日です。この日にちなんで総務省から「統計からみた我が国の高齢者」なる統計資料(以下、資料)が出されています。
考えさせられるデータもあるので、この資料からいくつかピックアップしてみましょう。
なお、高齢者とは65歳以上の方々です。
ここにあります⇒ http://www.stat.go.jp/data/topics/topi720.htm
1.高齢者の人口 総人口に対する割合 全国 25%(東京 21.9%)
前年比112万人、0.9%の大幅増となり、ついに4人に1人が高齢者となりました。資料によると、昭和23年の団塊の時代が高齢者に達したためとなっています。同じく東京都でも「敬老の日にちなんだ東京都の高齢者人口」が出ています。これによっても、高齢化率21.9%で過去最高、昭和23年団塊世代の65歳到達により進展と同じ特徴となっています。
2.高齢者の人口移動
これは、面白いデータであると思います。これによると、東京都は、5,227人の転出超過、埼玉県が2,220人、千葉県が1,249人、神奈川県が956人の転入超過となっています。要するに、高齢者にとって東京都は住みやすい場所でないということ、東京都は、周辺の県に高齢化負担を垂れ流しているととることもできる数値です。
3.高齢者の就業
注目すべきは、65歳~69歳の就業率と思います。男性が46.9%、女性が27.8%と数値は伸びています。しかしながら、平成2~4年当時の就業率に達していません。これから、働きたい意志があるあるいは働かざるを得ない層が確実に存在してること、まだ就業の機会が充足されていないことが見て取れます。70歳までは現役で働く環境が整うことを期待したいと思います。
4.高齢者の家計、暮らし
世帯における消費種支出の比較を、世帯主が高齢者世帯と世帯主が65歳未満の世帯で行っているデータがあります。
高齢者で保健医療関係支出の割合が多くなるのは納得するとして、65歳以下の世帯では教育への支出が突出してトップとなっているのに驚きます。これから、日本においては教育費用負担を家計に押し付けている実態が良くわかります。政策の不在、政治の貧困さが見て取れ恥ずかしいですね。